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猫の食道裂孔ヘルニア

食道裂孔ヘルニアは、横隔膜食道裂孔を通じて腹腔臓器の一部が胸腔側に逸脱することで、呼吸器症状や消化器症状などを呈し、症状の重症度は多岐に亘ります。
ヘルニアの形態により、滑脱裂孔ヘルニア、傍食道裂孔ヘルニア、胃食道重積に区分されます。
今回、ご供覧するのは生後4カ月の猫ちゃんが呼吸困難を起こし、各種検査にて傍食道裂孔ヘルニアと判断した画像です。
手術前レントゲンでは、胃内の造影剤が横隔膜を跨いで食道側にあります。

術後は、胃は腹腔側に戻されております。

それほど、遭遇する病気ではありませんが、無症候性に経過を示すものもありますし、手術が必要な場合もあります。
確定診断はレントゲン/造影レントゲンです。
吐き戻しが昔から多い、すぐに開口呼吸になる場合は、ご相談ください。



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