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歯が割れた!

歯が割れることを破折といいますが、原因は硬いおやつ、事故(交通・落下・喧嘩)です。おやつの内訳は蹄、デンタルガム、骨、乾燥おやつ、おもちゃ、ガムの順番に多いです。
多くが飼い主さんも知らない間に発生しますので、歯磨きの際に気づかれるとか、動物が折れたほうを気にしていることで気づきます。
対応としては、レントゲンでの歯根周囲の病変の有無、感染状況、露髄の状況などで考慮して、保存修復か抜歯かを判断していきます。
case1)1歳齢の平板破折ですが、割れて時間がたっていないため、患部がきれいであり、露髄もなく感染もありません。

割れた部分が動くたびに歯ぐきから出血が見られ、本人もこちらで噛むのを避ける様子のため早めに修復します。

case2)9歳齢で歯石付着を伴う両側性の平板破折ですが、経過時間も長く露髄をしていたうえ感染も伴っておりましたが、幸い歯根周囲の病変がありませんでした。原因は蹄のおやつとのことです。
このこは蛋白漏出性腸症疑いのため胃・小腸・結腸からの内視鏡生検も行いました。

破折した歯片を剥し、断髄・洗浄・根管充填と進めていきます。



アイオノマーセメントを充填して、最終的にレジンで修復し、表層を研磨して終了となります。

おやつとして販売されている物の中には、歯にとって脅威となるものもありますのでご注意ください。



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